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理想の主従関係「24/7 TPE」への憧れと夫婦生活のリアル【SM婚】

Teru

もしSMプレイの関係がずっと続いたら……?

「ご主人様・女王様に24時間服従し、支配されたい……」

マゾヒストなら一度はそんな願望を持ったことはないでしょうか?

朝の目覚めから女王様に仕え、衣食住その他いろいろなお世話をして過ごし、夜はお疲れのご主人様のケアを行い、その日の気分次第でご褒美をいただく……

そんな憧れの関係を指す言葉として、「24/7 TPE」という概念があります。日本ではあまり聞きなじみのない言葉ですが、海外のBDSMサイトでは時折目にする言葉です。

マゾヒストなら一度は憧れる関係「24/7 TPE」

24/7は「24時間、週7日」、つまり「日常的にずっと行われる」という意味です。

TPEは「Total Power Exchange」の略称です。

これは、「サブミッシブ(従者)の日常生活や意思決定権を全てドミナント(支配者)に献上し、パートナーのあらゆる行動をドミナントが決定する関係性」を指します。

要するに24/7 TPEとは、「日常生活でも常に、ご主人様と従者の主従関係で生活しよう!」ということです。D/sの傾向が強いカップルにとっては、まさに憧れの関係性と言えますね!

日常生活で常に行われるドミナント/サブミッシブの関係については「24/7 D/s」と言われたりもしますね。

私が抱いた24/7への願望

初めて24/7という言葉を知った時、私はまだパートナーがいませんでした。

そのとき、「こんなエロ漫画みたいなプレイが海外に実在するなんて!」と衝撃を受けたことを覚えています。

それと同時に、「ここまではできないけど、日常生活でもご主人様にお仕えしてみたい……」というぼんやりした妄想が、徐々に強い願望になっていきました。(まぁ当時のSM願望なんてエロ漫画レベルの解像度だったんですが……)

24/7への憧れと現実のギャップ

時は流れ、私にもSMパートナーが見つかり、幸運なことにSMを通じて結婚(つまりSM婚!)まで至ることができました。

そう、憧れていた願望が現実にできるようになったのです!

性欲はある、自由なお金も多少はある、何より理解して付き合ってくれるパートナーがいる!あとはやるかやらないかだけ!という状況までようやくたどり着いたのです。

ところが、いざ同居生活を始めると、24/7の関係がいかに非現実的であるかに気づきました。それと同時に、「実際、24/7は自分が求めてるものなのか?」という疑問がわいてきて、願望も次第に薄れていきました。

なぜSM婚するような人でも実際にやるのは難しいのか?ここでは大まかに3点挙げさせてもらいたいと思います。

ポイント1:体力・気力がもたない

サブミッシブと言えど、あくまで一人の人間です。仕事でヘトヘトになる日もあれば、趣味を楽しみたいときもあるでしょう。

忙しい日々の生活の中で24/7TPEの関係性を続けようと思ったら、サブミッシブは常に性欲を欲求の最優先事項にしていなければいけません。ムラムラが収まって賢者タイムになってしまったら、多かれ少なかれ服従心は揺らいでしまいますからね。

ドミナントもドミナントで、パートナーの健康・性欲管理という負担があります。

パートナーの性欲が発散されないように日々管理に気を配る必要がありますし、健康が損なわれないようにすることもドミナントの役目です。

強制的に性欲を維持させるのであれば貞操帯での禁欲・射精管理などが必要になってきますが、これもうっ血リスクや衛生管理など、双方にとって結構な負担です。

ポイント2:日常になると興奮が薄らいでしまう

人間は良くも悪くも「慣れ」に左右される生き物です。

日常的に主従関係が続くと、だんだんとそれが当たり前になっていきます。初めは興奮できていた人間椅子や就寝前の奉仕なども、日課になってしまうと徐々に新鮮さは薄らいでいきます。奉仕欲からできていた家事や雑用も、性欲だけを糧にしていたら徐々にしんどくなっていくでしょう。

SMは「異常性」を感じてこそ興奮につながると私は考えています。24/7の関係は確かに魅力的ですが、慣れ・マンネリ化が非常に起こりやすいです。

ポイント3:SM以外のパートナーの長所に気づきにくくなる

これは海外のサイトを見てもあまり出てこなかった、私が特に強く感じたポイントです。

SM婚が成立するほど相性の良いパートナーってSM以外でも魅力がたくさんあるんですよ。

もちろん、24/7TPEの関係を続ける中で、パートナーの素晴らしい点はたくさん見つけられると思います。しかし同時に、対等な関係であれば見つけられたパートナーの魅力もたくさん見落とすことになります。

これはどちらが優れているといった話ではありません。単に私たち夫婦にとっては後者の魅力の方が圧倒的に多かったというだけのことです。

より現実的な関係性「PPE」とは?

海外ではTPEの対となる概念として、PPE (Partial Power Exchange)という言葉があるようです。

こちらは24/7が前提ではなく、「特定の場所・時間でのみ主従関係を日常に取り入れる」といった、よりゆるやかで柔軟性に富んだ関係性です。

  • 「夕食後~就寝までは主従関係にする」
  • 「ベッドルームにいる間は絶対服従」
  • 「平日は対等な関係で過ごす」

こういった感じで、互いの生活スタイルやなりたい関係性に合わせて、ちょこっとだけ非日常を取り入れることができます。

D/sの関係性に魅せられてSM婚した夫婦は、こういった所から始めればマンネリ化も防げますし、熱意次第で24/7TPEにステップアップしていけるのではないかと思います。

非現実であっても24/7 TPEはSMの一つの理想形

24/7 TPEのデメリット面ばかり挙げてしまいましたが、その関係性がもつ魅力・素晴らしさが本物であることは海外のコミュニティの大きさが証明しています。特にドミナント/サブミッシブ傾向の強いSMカップルでしたら大いに試す価値はあると思います。

興味はあるけど関係性の変化が怖いという場合は、まずはPPEの関係から始めていくのも良いと思います。色々な形をパートナーと試してみて、自分たちにあった関係性を見つけられたら素敵ですね!

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エイジプレイ・SMブロガー
SMを通じて結婚した実体験をもとに、エイジプレイやSMを気軽に楽しんでもらうための記事を執筆中。パートナーとの経験談や考え方、ABDL/SM文化、1人でも楽しめるおすすめのグッズや作品の紹介などを発信していきます。
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